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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > イギリス HSE Safety Statistis Bulletin 1998/99

就業者(被雇用者・自営業者)の死亡

1998/99年の概況


  • 就業者の労働災害による死亡者数は前年の274人から257人に減少した。 これは1986年にRIDDORが導入されて以来の最低の数字である。

  • 推定最終値によると、被雇用者の死亡者数は192人、1997/98年よりは20人少なく、 RIDDOR導入以来の最低記録である1994/95年より1人多くなっている。

  • 推定最終値によると、自営業者の死亡者数は65人で、1997/98年より3人増えている。

  • 負傷率の全体像を知る最善の方法は長期的な傾向を見ることである。 過去10年間の就業者の死亡者数は人数、比率ともに明らかに低下傾向を示している。

  • 図1は就業者の死亡率が就業者10万人当り1.0で推移することを示唆している。

(訳注)
日本の場合、就業者数6,516万人(労働白書 1998年平均)と1998年死亡者数から計算しますと、2.82となります。
ただしイギリスの場合、交通事故が含まれていないと考えられるなど、統計の取り方の違いを考慮する必要があります。





  • 被雇用者の死亡率は10万人当り前年の0.9から0.8に低下すると予想されている。これはRIDDORの導入以来、最低の記録である。

  • 自営業者の死亡率は前年の10万人当り1.8から1.9に上昇することが予想されている。





事故と死亡の種類

速報値によると、1998/99年には次のような傾向が見られた。

  • 高所からの転落、移動中の車両との衝突、移動物または飛来物との衝突などは、事故の型の主要3つの原因であり、 それぞれ32%、18%、16%を占めている。

  • 重複負傷、骨折、衝撃、内傷などが死亡に至る最も多い原因(most common types of fatal injury)であり、それぞれ全体の27%、17%、16%を占めている。

  • 頭部障害は最も多い死亡原因(most common cause of death)であり、就業者死亡の24%を占めている。

# 死亡者数および死亡率の最終推定値は、これまでに報告された負傷数に、後から報告された推定値を加えたものである。



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