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就業者(被雇用者・自営業者)の重大負傷

1996/97年の重大負傷の統計は、1996年に改定負傷・疾病・危険事態報告規則(Reporting of Injuries, Deseases and Dangerous Occupational Regulations : RIDDOR95)が導入されたため、 それ以前の年とは比較できない。

1998/99年の概況


  • 被雇用者の重大負傷率は10万人当り121.1になると予想されている。これは過去2年間のレベルより5%低い。

  • 重大負傷の報告件数はRIDDOR95導入後初めての年である1996/97年より、やや高い水準に戻る見通しである。

  • 速報値によると、スリップ、つまずき、転倒などは、被雇用者の重大負傷の中で最も多い事故の型となっている。

(訳注)
RIDDORにおける重大負傷とは次のようなものです。”一般市民の負傷”の章でもRIDDORの解説があります。

  • 手足の指以外の骨折
  • 切断
  • 肩、腰、膝、脊柱の脱臼
  • 失明(一時的、恒久を問わず)
  • 化学物質、高温金属等の目への侵入
  • 失神を伴う、蘇生処置が必要な、または24時間以内の入院を要する感電 等




  • 建設業の被雇用者の重大負傷率は、1996/97年のレベルとほぼ同じの10万人当り399.2に増え、 率にして4%上昇すると見られている。

  • 他のすべての部門の重大負傷率は低下すると予想されている。

  • 最大の低下率(14%)が予測されているのは鉱業・公益事業で、農業、製造業、サービス部門は6%の低下が予想されている。




  • 自営業者の重大負傷率は15%減って、10万人当り19.9になると見られている。 これは1997/98年に前年比で39%低下したのに次ぐ大幅な減少である。

  • 自営業者の負傷率の変化は、1996/97年の報告実数と同じような変化を示している。




# 産業分類は1992年標準産業分類の定義による。

# 負傷者数および負傷率の推定最終値は、これまでに報告された負傷者数に、後から報告されたものを推定値として加えたものである。



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