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HSC、アスベスト使用に関するACoP法の修正案を公表

資料出所:英国安全評議会(British Safety Council)発行
「SAFETY MANAGEMENT」2002年4月号 p.5
(訳 国際安全衛生センター)




 安全衛生委員会(HSC)は、アスベスト使用に関する2つの公認実施準則(ACoP)の修正案を示す諮問文書(CD)を公表した。
 これにより、ACoP法「アスベスト作業管理」(L27)および「アスベスト断熱材、アスベストコーティング、アスベスト断熱ボードを使用する作業」(L28)は、アスベストを含む資材を取り扱う作業者を有する事業者が、1987年発効の「職場のアスベスト管理規則(CAW)」により従いやすいよう、修正された。
 また当規則は、アスベストなどの有害化学物質を取り扱う作業者の安全衛生を守るための最低条件を設定した欧州連合(EU)の化学物質指令を、イギリスの法律に組み込むよう修正されている。
 CAW修正案には、主に以下の規定がある。
  • アスベストに暴露される可能性のある場所でリスク評価を行い、その現場で重要な所見を記録し、それを残しておく。
  • アスベストを使用する一切の新規作業を開始する前に、リスク評価を行い、環境中のモニタリングによって、変更の必要があると判明した場合は、その評価を修正する。
  • アスベストを含む資材を伴う、またはこれを使用するすべての作業に対し、作業計画を書面で作成する。
  • アスベストを扱う作業者の人数をできうる限り少なくする。
  • 現場で廃棄されるアスベストをできるだけ減らす。
  • アスベストに暴露される可能性のある作業者に必要とされる研修及び作業者達の安全を確保するための適切な対策の詳細を明細に記す。
 このため、HSCはCAWに準じ、2つのACoP法を以下のように修正したいとしている。
  • アスベストセメントとアスベスト断熱ボード(AIB)を区別、AIBの方が高リスクであることを示すため、その重要性を強調する。
  • 例えば、健康記録および医学的監視などCAWへの追加規定を提案、その指針を示す。
  • L27の名称を「通常、使用権を要しないアスベスト使用の作業」に変更、その指針内容をより明確に示す。

 HSC広報担当者は安全管理者に対し、CAWの修正案およびそれに準ずるACoP法は、2002年夏に発効する予定だと述べている。
この協議用文書「職場のアスベスト管理規則に準じた現行の2つの公認実施準則(ACoP)の修正案」(CD181)の複写は、HSE Books(電話番号:01787881165)で無料で入手できる。また、当委員会のWebサイトwww.hse.gov.uk/condocs/live.htm 注)からもダウンロードできる。なお、この文書に対する意見は、2002年5月22日まで受け付ける。


訳注:現在はこちらhttp://www.hse.gov.uk/consult/condocs/cd181.htm