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参加型エルゴノミクスの据付工事への適用
Participatory ergonomics applied in installation work
Annelise M. de Jong, Peter Vink
資料出所:Elsevier Science発行「APPLIED ERGONOMICS」 Vol 33, No 5, September 2002, p.439-448
(抄訳 国際安全衛生センター)
要約
この論文は、据付工事業で筋骨格系作業負荷を低減するために用いられた、作業改善のための段階的な参加型アプローチを評価するものである。作業負荷低減の実現のため、以下のようなステップで運営グループがプロジェクトを指導した。
- 導入:目標設定、全7000名の従業員への周知
- 分析:主要な負荷のかかる作業の発見
- 解決段階:グループごとに解決策をつくり優先順位をつける
- テスト:見込みのある解決策を実作業で試験
- 実施:知見を全社に広げ、追加的な解決策を求める
- 評価:効果とプロセスを評価
結果として138個の器具が購入された。器具の種類は9種類だが、このうち7種が毎日使われている。使用者は筋骨格系負荷が減少した、或いは非常に減少したと報告し、満足している。このプロジェクトは1年以内に費用を上回る効果をあげた。
組織的な手段やシステムを加えればもっと効果が上がったかもしれない。また、もっと多くの直接的な参加があればより効果が増していたかもしれない。最初のステップ(導入、作業分析、解決策の策定とユーザーによるテスト)は、よく計画されて成功に寄与した。最後の数ステップにおけるプロセスは、組織だっていなかったため、これが参加型アプローチの評価を代表するものとは言えない。従業員から追加の器具が60提案され、うち12が選ばれた。これらの器具は役だっているように思われるが、これらの解決策を使用・体験した結果のデータは得ることができなかった。
キーワード:参加型エルゴノミクス(Participatory Ergonomics)、技術革新(Technological
innovations)、据付工事(Installation work)、生産性(Productivity)、身体的作業負荷(Physical
workload)、採用(Adoption)
この記事は論文のabstractのみを紹介していますが、出典(英語:全文)は国際安全衛生センターの図書館が閉鎖となりましたのでご覧いただけません。
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