パフォーマンスの公開
−企業ホームページでの安全衛生情報−
By Lieu Nguyen BA PhD MIOSH*1
資料出所: Institution of Occupational Safety and Health (IOSH)発行
「Journal 」 Volume 6, Issue 2, December 2002 p.51
(仮訳 国際安全衛生センター)
要約
この論文は、社会に対する説明責任、透明性、熱意、及び「最善のやり方」を示すために、企業がどの程度インターネットを活用して、安全衛生パフォーマンス(ホームページ上の年次報告書に含まれている以外の)を公開し、かつデータを最新のものに保っているかを調査し評価した結果を報告するものである。この作業は、最近、英国安全衛生委員会(Health
and Safety Commission: HSC)が英国のトップ350社に対して行った「HSCガイダンスに従って、毎年安全衛生方針とパフォーマンスを報告してほしい」との要求に関連するものである。
キーワード
企業報告company reporting、企業の社会的責任corporate social responsibility、インターネットInternet、イントラネットintranet、パフォーマンスperformance、原則と方針principles
and policies、目標targets、ホームページwebsites。
序論
政府の「安全衛生の活性化(Revitalising health and safety)」計画(環境・運輸・地域省(DETR)/英国安全衛生委員会(HSC)2000)では、2010年までに達成する国家安全衛生改善目標として次のようなものを掲げ、2004年までにそのおのおの目標の半分を達成するとしている。
結論
パフォーマンスに焦点を当てた安全衛生へのアプローチは、事故・災害の減少といったアウトプットだけでなく、危機管理能力や安全カルチャーといったものも示されるはずである。RoSPAのガイダンス、「最善のやり方に向かって(Toward
best practice)」(2001)、および「変わるための目標(Targets for change)」(2002)では、パフォーマンス評価のためのより包括的なアプローチが必要で、それは、労使相談のうえ合意した目標を含んだ「証拠パッケージ」に基づくべきであると主張している。さらに、企業がそのパフォーマンスを公開して報告することを支援するために、HSC
(2001)、イギリス労働安全衛生協会(Institution of Occupational Safety
and Health (IOSH))(2002)、GRI (2002)のガイダンスが入手可能である。