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高所作業規則−HSEの新しいガイダンス
Work at height regulations - new guidance issued by Executive

資料出所:英国安全評議会(British Safety Council)発行
「SAFETY MANAGEMENT」2005年5月号 p.13

(仮訳 国際安全衛生センター)



 英国安全衛生庁(Health and Safety Executive: HSE)は、この4月に施行された新しい高所作業規則(Work at Height Regulations: WAHR)の内容を説明する2種類の出版物を発行した。「高所作業規則の手引き(The Work at Height Regulations - a brief guide)」は、事業者及び高所作業をおこなう労働者に対してWAHRが定める一般的要件を概説している。
 一方、HSEの建設部門は、建設業向けにWAHRについての簡明なQ&A集を作成した。これは、建設業界が遵守すべき規則について説明したものだ。
 前者は、新しい規則に対する簡単な紹介であり、事業者及び労働者がこの規則を遵守する方法について説明しているものである。主として、小企業及びWAHRになじみのない人々をターゲットにしたもので、機器の検査方法、高所作業計画の作成及び教育訓練といったような内容をカバーしている。このガイダンスは、多くの場合、規則自体を見なくても使用できるように作成されている。HSEはさらに、より詳細な情報を必要とする人々は規則を入手すべきであること、そして事業者は、関係業界及び職種別団体が作成しているそれぞれの業界向けのより詳細なガイダンスも入手できる可能性があると補足している。
 一方の簡明なQ&A集のほうは、建設部門に関係する全ての人々にとって、規則が実際にどのような意味をもつかを説明するために作成されたものである。このガイドは、高所作業を回避する方法や手すりの高さなどの25項目について、WAHRを遵守するためのアドバイスをQ&A形式で行っている。また、従来の高所作業法規との重要な変更点(「2メートル規制(two-metre rule)」の撤廃など)についても説明している。
 以上に加えて、建設ガイドには、実用的な例及びイラストを用いて、高所作業のリスクを取り除いたり低減したりするための階層別管理対策を説明するフローチャート、さらに墜落防止設備の色々な種類を示すダイヤグラムによって、適切な高所作業用機器を選ぶためのガイドも含まれている。
 高所作業規則の手引き(The Work at Height Regulations 2005 - a brief guide)は、www.hse.gov.uk/pubns/indg401.pdf から無料でダウンロードできる。また、Q&A集「Question and Answer brief for the Construction Industry」は、www.hse.gov.uk/construction/pdf/fallsqa.pdf にある。