速報イギリス安全衛生庁HSEの規制簡素化による企業などに対する負荷の軽減計画
（速報作成 国際安全衛生センター）
掲載日：2007.09.21
HSEが1974年に設置されて以来の成果として、イギリスの労働災害による死亡者数の70%、傷害の3分の2が減少したのに加えて、規制の簡素化・合理化も推進されて50%が削除された。
HSEは、イギリス政府他省庁と同様に、規制による企業などへの負荷を評価・簡素化・軽減する活動を引き続き推進しており、その状況などが規制簡素化のページに掲載されている。
HSEの規制によって、企業などにおいて発生する費用の総額は、年間に20.3億ポンド（1ポンドは約250円）であり、イギリス政府各省庁の規制による費用全体の14.7%を占めている。
2010年までにこの25%に当たる5億ポンドを削減することが目標とされ、削減の内容と金額について、
- リスクアセスメントの合理的な(sensible)実施（2億ポンド）、
- 様式の改善（23百万ポンド）、
- 揚重規則の改善（33百万ポンド）、
- 従業員への安全衛生情報提供規則の改善（12百万ポンド）、
- 建設作業関連規則の改善（1.06-2.26億ポンド）、
- 有害化学物質規則の改善（11百万ポンド）
などが挙げられている。
イギリス政府全体にわたる規制改善計画は、内閣府（Cabinet Office）に設置の規制改善委員会（Better Regulation Executive）によって推進されている。
規制改善委員会が作成した「HSEによる負担の要約(Administrative Burdens of Regulatio)」、
行政改善委員会Better Regulation Commissionの「HSEの計画に関する意見」なども公表されている。
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