実効あるリスクマネジメントの原理 [ 原文 ]
- 以下が、実効あるリスクマネジメントである。
- 労働者と公衆の適切な保護を確実に行う。
- 起こるおそれが大きく、重大な損失を招く、現実に存在するリスクの防止に焦点を置く。その費用は、社会全体として適切な範囲とする。
- 革新と向上をうながすものとする。
- リスクをもたらす人々が、その管理に責任を持つことが必要であり、管理の欠陥があるとき、事態が悪化するということを確実に理解させる。
- 個人の各々が、自己の権利を主張するのと同じように、責任を果たすべきであることを理解させる。
- 以下は、実効あるリスクマネジメントではない。
- リスクがまったく存在しない社会を作ろうとする。
- 無駄な書類の山を築く。
- リスクが些細であっても、誇張したり、喧伝して人々をおびやかす。
- リスクをおそれて、本来必要なレクリエーションや学習活動をさまたげる。
- 損害や苦痛を生ずる現実に存在するリスクの防止を阻害する。
この「実効あるリスクマネジメントの原理」は、ビル・キャラハン英国安全衛生委員会(HSC)委員長により、2006年8月に打ち出されたものである。