疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)は、国内外における人々の健康と安全の保護を主導する立場にある連邦機関であり、健康に関する種々の決定の根拠となる信頼できる情報の提供と、強力なパートナーシップを通じた健康の増進の任にあたっている。疾病の予防と管理に関する活動、環境衛生に関する活動、さらに健康増進および教育活動など、米国民の健康増進を目的とした各種活動の開発と実施において、CDCは国の中心的存在として役立っている。
米国ジョージア州アトランタにあるCDCは、保健社会福祉省(Department of Health and Human Services: DHHS)の下部機関である。所長はジュリー・L.ガーバーディング(Julie L. Gerberding)博士。
21世紀へ向けたCDCのビジョン
健康な世界の中の健康な人々 〜予防を通じて(Healthy People in a Healthy World -Through Prevention)
有害物質疾病登録局(Agency for Toxic Substances and Disease Registry: ATSDR)の運営管理機能の多くはCDCが担っている。ATSDRはCDCの姉妹機関であり、保健社会福祉省管轄の8つの連邦公衆衛生機関の1つである。CDC所長は、ATSDR局長を兼ねている。