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NTP報告第10版の発がん性物質10種の中に木粉

資料出所:BNA発行「Occupational Safety and Health Reporter」30-16
(訳 国際安全衛生センター)


ノースカロライナ州ローリー発。NTP(米国国家毒性プログラム)は、人に対して発がん性を示す物質または人に対して発がん性を持つ可能性がある物質のリ]ストに10種の物質を加える予定だが、その中には木粉(wood dust)が含まれている。NTPの科学者が4月11日、BNAに明らかにした。

NTPではこれと同時に、トリクロルエチレンの分類を、人に対して発がん性を示すことが「十分に考えられる」物質から、人に対して発がん性のある物質に変更することを予定している。

C.ウィリアム・ジェームソンによれば、NTPの『Report on Carcinogens』第10版への追加がすでに承認されている9種の物質に加えて、今回検討中の化学物質群が記載されることになるだろうという。

人に対して発がん性を示す物質または人に対して発がん性を示すことが「十分に考えられる」物質としてNTP審査委員会が1月21日に承認した9種の物質には、ベリリウム、臭化ビニル、フッ化ビニルなどが含まれている。

ジェームソンによると、現在検討中の一連の化学物質の中には木粉、広スペクトル紫外線放射、タルク等が含まれているが、多くの人々が触れるものだけに「物議をかもすこと」になるかもしれないという。


訳注
NTPは、アメリカの各研究機関の毒性試験の予算配分や研究調整をしており、NTPのレポートはIRAのレポートとともに、OSHAによる発ガン性物質l規制の根拠とされる。

http://www.bna.com