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若年労働者のフォークリフト安全運転作業
OSHA、労働省賃金時間部及びNIOSHは、業務中の若年労働者の安全育成に協力

(資料出所:OSHAホームページ/OSHA Trade News Release (Feb. 11, 2004)

(仮訳:国際安全衛生センター)

原文(英語)はこちら


ワシントン…最近、労働安全衛生庁(OSHA)によって発表された安全政策の中心を成すものとして、フォークリフト運転作業のハザードから若年労働者を守ることがあげられる。

 OSHAは、国立労働安全衛生研究所(NIOSH)及び労働省雇用基準庁賃金時間部(Wage and Hour Division of the Labor Department's Employment Standards Administration)と共同グループを結成して、フォークリフト運転作業に伴うハザードと大部分の18才未満の労働者のフォークリフト運転作業を禁止している若年雇用規則の周知徹底を強化することとした。

 OSHA長官John Henshaw氏によると、「多くの18才未満の労働者に農作業以外でのフォークリフト運転作業を禁止している規則についてすべての事業者に思い出させなければならない。この度、NIOSH及び労働省賃金時間部との共同作業で、重大死傷災害から10代の労働者を守ることとなる一連の情報集を作成した」とのことである。

 この一連の情報集には、OSHA及び賃金時間部が共同で発行した安全衛生情報ブレティン(Safety and Health Information Bulletin)「若年労働者を守る:若年労働者のフォークリフト運転作業は禁止(Protecting Young Workers: Prohibition Against Young Workers Operating Forklifts)」が含まれている。このブレティンでは、農作業以外での18才未満の労働者のフォークリフト運転作業禁止に関する法規及びOSHAの動力産業用トラック基準にも言及している。又昨年、ジョージア州及びマサチューセッツ州の倉庫で発生した2つのフォークリフト死亡災害---18才未満の2人の労働者の命を奪った災害---にも言及している。

 更にこの情報集には、NIOSH及び賃金時間部によって、以前に広く配布されたフォークリフト安全データも含まれており、その中には死亡災害事例や、フォークリフトの安全に関する1ページのNIOSH「Alert」も含まれている。また、事業者への追加実施事項として、労働者及び監督者が、年齢制限を思い出せるように、設備機器に、「フォークリフト・ストップ・ステッカー(Forklift Stop Sticker)」を添付することにしている。最後に、労働省による法令遵守支援のためのパンフレットも用意されている。

 「NIOSHは、OSHA、賃金時間部及び他のパートナーと快くチームを組んで作業し、若年労働者の悲劇的な死傷災害防止の重要情報を提供している。潜在的なハザードを特定し、効果的防止対策を策定するための実用的ガイダンスがNIOSHの調査報告に基づく勧告により提供されている」と、NIOSH所長John Howard博士は言った。

 賃金時間部長Tammy D. McCutchen氏は、「若年労働者の雇用制限が設けられているのは、若年労働者に安全で好ましい早期労働経験を与えるためである。事業者は、若年者の重大労働死傷災害防止に関するこれらの法規を理解し、遵守しなければならない。今回集めた情報は、このことを正しく実施する手助けとなるだろうと信じている」と述べた。

 この情報集約2,500部が、既に数多くの連邦機関、関係専門職業協会及び教育施設へ送付されている。加えて、多くの共同プログラム参加者達もこの情報集を配布している。数に限りがあるが、情報集は、電話注文により、OSHA's Publications Office(Tel: (202) 693-1888)にて入手可能である。