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ノースカロライナ農場労働者における吸入性結晶質シリカの暴露

資料出所:American Industrial Hygiene Association(AIHA)発行
AIHA Journal」 2002年 11・12月号 Vol. 63 No. 6 p.750-755

(仮訳 国際安全衛生センター)

原文はこちらからご覧いただけます



結晶質シリカに対する職業上の暴露は、珪肺、癌やある種の自己免疫性疾患を生じる場合がある。しかし、農業において、吸入性シリカの暴露レベルの情報はほとんど無い。この研究は、ノースカロライナ州東部(eastern North Carolina)の農場労働者についての、吸入性シリカの暴露を評価したものである。この地域の砂質土壌は、高いレベルの吸入性シリカを含んでいることが示された。種々の農作業が行われている、7つの農場の27人の労働者の呼吸域(breathing zone)で採取したサンプルn=37を採取し分析した結果、サツマイモの移植を行っている作業において、最も高濃度の吸入性シリカが測定された(3.91± 2.07mg/m3)。 吸入性シリカへの暴露は、農作業の種類、土壌の水分、相対湿度、及び 風速との関連があることが観察されたが、農作業の種類、土壌の水分が、暴露の変化の大部分を占めている(79%)。 シリカの含有率(平均34.7%)は、カルフォルニア(California)の農業の研究で報告された数字のほぼ2倍である。これは、この研究を行った地域が、ローム性砂(loamy sand)及びローム性砂質土壌(sandy loam soil)であるためと思われる。農業においては、吸入性シリカの暴露はその作業により変化が著しいが、特定の農作業においては、TLV値(許容濃度)0.05mg/m3を超える暴露の可能性がある。

キーワード:agriculture(農業)、dust(粉じん)、farming(農業)、occupational exposure(職業上の暴露)、silica(シリカ)、respirable(吸入性)


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