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従来法及び新技術を用いた労働者のアスファルト舗装ヒュームの暴露調査
Evaluation of Worker Exposure to Asphalt Paving Fumes Using Traditional and Nontraditional Techniques

資料出所:American Industrial Hygiene Association(AIHA)発行
AIHA Journal」 2002年9・10月号 Vol. 63 No. 5 p.628-635

(仮訳 国際安全衛生センター)

原文はこちらからご覧いただけます



全米11か所の舗装現場で働く45人の労働者のアスファルト(ビチューメン:瀝青)ヒュームの暴露調査が行われた。TPM(total particulate matter:全粒子状物質)、BSM(benzene soluble matter:ベンゼン可溶性成分)の暴露状況については、従来通りの方法で測定が行われた。加えて、TOM(total organic matter:全有機物質)が定量され、更に、ガスクロ技術と最近開発された蛍光分析(fluorescence test)によって測定された。このTOMには、BSM残留物及びフィルターを通過して吸収物質によって集められた揮発性成分が含まれている。蛍光分析は、 間接的にベンゼン環を4〜6個持つ多環式芳香族化合物の内容物を測定するものであり、 これを用いて、発がん性を予測する。
その後、蛍光発光強度と、実験室で発生させた36のヒューム分画(fraction)の発がん性(マウスの皮膚に塗るバイオアッセイ手法で測定した)との相関関係から、労働者の測定したサンプルの発がん可能性を予測した。 発がん性を予測するこれらのサンプルに対する蛍光発光強度、そしてそれによる予測された発がん性は、最小発がん性影響に対応する価よりも少なくとも17倍低い値だった。この結果は、サンプルの2つのより詳細な化学分析(ガスクロマトグラフ質量分析による)とも一致し、アルカン(alkane)、モノシクロパラフィン(monocycloparaffin)、アルキル・ベンゼン(alkyl-benzene)、アルキル・ナフタリン(alkyl-naphthalene)、アルキル・ベンゾチオフェン(alkyl-benzothiophene)が主成分であることを示した。全労働者の調査の幾何平均暴露値は、それぞれ、0.21mg/m3(TPM)、0.06mg/m3(BSM)、1.23mg/m3(TOM)であった。

キーワード:asphalt <bitumen>(アスファルト<ビチューメン>), carcinogenicity(発がん性), fluorescence(蛍光), fumes(ヒューム), paving(舗装), polycyclic aromatic compounds(多環式芳香族化合物)


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