NIOSH - 戦略的機械安全ガイドラインの評価

資料出所：NIOSHホームページ
（仮訳 国際安全衛生センター）

原文はこちらからご覧いただけます
http://www.cdc.gov/niosh/ansiguide.html

　毎年、約155人の人々が、仕事中に重機に接触することにより、巻き込まれたり、押しつぶされる事故で死亡し、あるいは、致命傷を負っています。アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)は、このような事故を防ぐための米国規格協会(ANSI)の自主ガイドラインの効果を評価するために、様々な事業者、労働者、そして保険業界の協力者とともにプロジェクトを率いています。

ANSIガイドライン ANSI B11 TR3には、職場で起こる上記のような傷害の危険性評価に使用される、事業者のための戦略上のプロセスが記載されています。このような評価を実行することにより、企業はこれらのリスクを減少させるために、どこに最も努力を集中的に注げばよいかを決定することができます。　ANSIガイドラインは、国際的な自主基準ISO14121の考えをアメリカの職場に合うよう調整してあります。その新しい方法は、機械整備中の危険を減少させるために特に効果的であると期待されています。

　NIOSHが指揮する調査は、数社において2つの類似した機械の運転・操作を比較するものです。一方の機械には、ANSI TR3プロセスが、採用されます。そして、それと対比させる機械の運転・操作は、引き続き従来の安全実践によって行われます。ANSI TR3プロセスが実行される場合、既存の安全装置、マシンガード、その他の安全器具、安全手法、及びプログラムに関しては、前もって評価されます。

　調査の結果は、事業者が実践に際してANSIガイドラインの効果を評価するのに役立ちます。そして、彼らの職場において、リスク評価の手法の変更が安全性の改善につながるであろうという確信を持って、その新しい方法に投資するかどうかを決定するのに役立つでしょう。

　最初の段階として、NIOSHは、2002年10月30日から11月１日に、調査に参加している様々な企業とともに、トレーニング研修を開催しました。研修は、参加者のTR3プロセスとコンピューターソフトウェアの理解を深めることに役立ち、ソフトウェアを実際に使用する手助けとなりました。

　次にNIOSHは、機械のうちの一つにANSI TR3プロセスを適用するために、参加者とともに仕事を進めていきます。１年後、安全性のデータと条件が、TR3プロセスを適用した機械と、従来の方法に従った対照機械に対して再評価されます。NIOSHは結果を発表し、事業者、従業員、安全の専門家、及びその他の協力者に広く利用できるものにするでしょう。

　プロジェクトについて技術的な質問のある方は、NIOSHの安全調査部門、John R. Etherton博士に連絡をお取り下さい。　（E-mail jre1@cdc.gov 、 Tel:(304)285-5985）