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NIOSHが緊急救助隊員の呼吸用保護具検定プログラムのもと
初の認可を発行

資料出所:National Institute for Occupational Safety and Health (NIOSH)
ホームページ http://www.cdc.gov/niosh/interspup.html
(訳 国際安全衛生センター)


米国疾病対策予防センター(CDC)の国立労働安全衛生研究所(NIOSH)は、2002年5月31日に、緊急救助隊員が化学・生物・放射線・核物質に対して職業上使用する呼吸用保護具の認可第一号を発行した。

NIOSHが認可したのは、コネチカット州ブランフォードのインタースピロUSA社が製造するスピロマティック(Spiromatic)のモデル9030、6630、4530である。同呼吸器は、自給式呼吸器(self-contained breathing apparatus:SCBA)であり、背中に背負った加圧シリンダーまたはタンクを通じて使用者に空気を供給する。

今回の認可は、消防隊員やその他の救助隊員を職務中の化学・生物・放射能・核 物質への暴露から守る製品が求められていることを表している。NIOSHは、厳格なラボテスト、器具の製品仕様の評価、製造者の品質管理手順の評価において、肯定的な結果が得られたことにもとづいて決定を行なった。

この決定を受けて、製造業者は、NIOSHから緊急救助隊員による職業上の使用を認定されたとして、器具にNIOSH認可のラベルを貼付することができる。同製品を商業的に推奨するものではない。

NIOSHは、2001年12月に発表された、救急救助隊員が化学・生物・放射能・核物質に対して職業上使用するSCBA検定基準に即して同器具のテストと評価を行なった。 同基準は、工場、建設現場、保健医療施設といった従来の職場環境において職業上使用する呼吸用保護具の検定に利用されてきた、NIOSHの既存のプログラムを基盤に作成されたものである。新プログラムの開発にあたっては、広範囲にわたる全国規模の支援が寄せられたほか、多数の機関、組織、利害関係者との共同作業が行なわれた。

NIOSHでは、新プログラムのもとでの検定のために製造業者から提出された、そ他のSCBAについてもテストと評価を継続して実施している。また、ろ過式器具など 、緊急救助隊員が使用する他のタイプの呼吸用保護具を認可するための同様の基準も開発中である。最初の認可は、NIOSHのホームページ(www.cdc.gov/niosh)に掲載されるほか、今後発行される認可についてもその都度、発表とホームページへの掲載が行なわれる予定である。詳細については、テロ攻撃における緊急隊員のための自給式呼吸用保護具の認可(Approval of Self-Contained Breathing Respirators for Emergency Workers in Terrorist Attacks)を参照のこと。

検定プログラムに関するより詳しい情報は、フリーダイヤル1-800-35-NIOSH(1- 800-356-4674)にお問合せいただくか、NIOSHウェブサイトをご覧ください。