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記事OSHA はクレーンと足場の倒壊に関する災害事例を発表
Agency Discusses Accident Cases Involving Crane, Scaffold Collapses

資料出所:Occupational Safety & Health Reporter (BNA) 6-15-06
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日:2007.06.19

建設用クレーンの固定に関するメーカーの取扱説明書の指示と明確な警告に従わなかったことで、死亡災害を含む悲劇的な災害が発生し、規則上最大限の罰則が提示された、と当該OSHA (労働安全衛生庁)担当官は6月13日発表した。

このクレーン倒壊の事例では、この建設プロジェクトの当初、製造者と打ち合わせを設けていたので、このイタリア製クレーンにはアンカーが必要であることを当建設会社は承知していた、とオハイオ州トレド市にあるOSHA事務所のハイジニスト ロバート・マーフィ(Robert Murphy)氏は語った。

しかし、全てのアンカーの設置を怠り、クレーンの倒壊を引き起こした。この故意かつ重大違反に対しOSHAの召喚状の発行となった、とマーフィ氏は語った。

ミズーリ州セントルイス市を本拠地とするフルコン(Fru-Con)建設会社は、トレド市のモーミー川横断プロジェクトで2004年2月に発生したクレーン倒壊における故意による違反の罰金28万ドルの支払に同意した。(35OSHR 512, 6/2/05)

足場事故では、ニュージャージー州アビニル(Avenel)地区事務所の安全専門家マイケル・キーン(Michael Quinn)氏が次のように語った。セメントブロックを載せている足場が“大幅な過負荷”となっており、さらに構成材が欠落していたことが、この倒壊調査により明らかにされた。

この倒壊は高等学校建設プロジェクトで発生し、6人が負傷し、九つの項目に対する重大なOSHA召喚状の発行となり、合計で36,000ドルの罰金が提示された、とキーン氏は語った。

多くの場合、この種の作業の現場監督は足場の重量計算は行わない、とキーン氏は語った。

さらに、現場監督あるいは“有資格者”は「邪魔だから」という理由で筋かいのような重要な補強材の撤去を指示する恐れがある。

現場監督は、足場の各構成材の必要性について、そして各構成材がどの位の過重に耐えられるのかについて理解することが必要であると彼は語った。