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注射針からの感染防止に重点
今年のNIOSHのHIV防止活動
資料出所:BNA発行「Occupational Safety
and
Health」30-11
(訳 国際安全衛生センター)
国立労働安全衛生研究所(NIOSH)はHIV(エイズウィルス)およびその他の血液感染病原体の職業的な感染防止の活動を続けているが、ジャニス・ユイNIOSH
HIVプログラム・コーディネーターは3月14日、今年は特に医療、公衆安全衛生、救急活動などの分野で働く人々の間における、注射針や切り傷による感染を防ぐことを重点にしたいと語った。
NIOSHのデータによると、毎年80万件の注射針による負傷が発生し、負傷者の大半が看護師や医師であるという。1991年から1999年までの間に、医療従事者の職業的なHIV感染例が55件記録されており、ほかにも136件の疑わしいケースがある。
NIOSHによる今年のHIV感染防止活動は、監視、疫学、危険調査、広報/教育、技術行動科学、実験的研究、国際活動、二次的防止活動などの面で展開される。
NIOSHの防止活動の中には、全国病院医療従事者監視システム(National
Surveillance System for Hospital Health Care
Workers)を支援するプロジェクトも含まれている。NIOSHはこのプロジェクトの一部として、全米約60の病院から血液経由の感染データを集めるとユイ氏は言っている。
またNIOSHは、病院以外の機関に雇用されている医療従事者の、注射針負傷の発生率の推計や、矯正機関での医療従事者のリスク評価などの活動も実施する。またNIOSHは南アフリカの医療従事者のための、職業的なHIV感染防止プログラムの実施についても、協力している。
「さまざまなプロジェクトが展開されているが、われわれの目標は一つ、注射針による負傷の防止に向けられている」とユイ氏は語っている。
http://www.bna.com
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