労働安全衛生の経済の面においてNIOSHが行っている活動のひとつで、農林水産、鉱業、建設、製造、運送、サービス、金融などの10の産業について、各々の1992年から2002年の10年間における傷害による死亡件数、10万人率、損失の総額と一件当たり金額の平均値などが、性別、年齢階層別、職種別、災害の形態別などの項目に分けて、表の形式で示している。
損失の金額は、直接的な医療費などだけではなく、間接的な費用も含み、67歳まで生存したときに得られた収入を現在の価値に換算して算入している。
例えば製造業の件数は7,705件、損失総金額が63億ドル、一件当たりの平均は83万ドルである。35歳から44歳の平均の104万ドルに対して55歳から64歳では46万ドル、管理/専門職層の123万ドルに対しオペレーター層では77万ドルなどとなっている。
産業 | 死亡件数 | 損失総金額 単位:百万ドル |
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農林水産業 | 8,726 | 4,564 |
鉱業 | 1,721 | 1,788 |
建設業 | 12,075 | 10,421 |
製造業 | 7,705 | 6,361 |
輸送、通信、電気、ガス、衛生 | 10,628 | 9,783 |
卸売り | 2,638 | 2,169 |
小売り | 6,689 | 5,110 |
金融、保険、不動産 | 1,097 | 951 |
サービス業 | 8,964 | 8,034 |
行政機関 | 3,592 | 3,855 |
損失金額算出の理論的根拠、計算式、使用したデータの出所などが、各シートごとに示されている。