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業務外における、はしごからの墜落・転落事故
発生のメカニズムと負傷の程度
Christian Faergemann, Lars Binderup Larsen
Accident Analysis Group, Odense University Hospital, 5000 Odense C, Denmark
資料出所:NSC and Pergamon発行 「Journal of Safety Research」
2001年秋号 Volume 32/Number 3
(訳 国際安全衛生センター)
この論文のabstract全訳
調査方法:デンマークのオーデンセ大学病院が受け入れた、はしごからの業務外墜落・転落事故による15歳以上131人の負傷患者を調査した。
調査結果:平均年齢は53歳、107人が男性であった。男性の事故原因で最も多かったのは、戸外での修理、塗装、雨樋の清掃時などの、まっすぐに立て掛けたはしごからの墜落・転落であった。これに対し、女性の事故原因で最も多かったのは、屋内での修理、塗装、あるいは屋根裏から物を取るなどの際の脚立からの転落であった。事故の大多数は、患者が横の方に体を伸ばしすぎて、はしごが、傾くかすべったことによって起きた。男性の墜落・転落した高さの平均は、女性の平均よりも高い。患者の約5分の1は平均5日間入院した。記録された負傷の半数は挫傷あるいは捻挫であり、約3分の1は骨折または脱臼であった。最も一般的な負傷箇所は四肢であった。患者の大多数は軽度あるいは中程度の負傷であった。(MAIS等級2-3)
産業界への影響:我々の調査では、患者の大多数は安全規定についてほとんどあるいは全く知識がなかった。業務外のはしごの使用に関して、一般の利用者に対し安全規定の情報と知識を普及することの重要性は明白と思われる。あらゆる種類のはしごについて、特に安定性の程度に関する情報を提供すべきである。
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この記事は論文のabstractのみ紹介していますが、オリジナル本(英語)は国際安全衛生センターの図書館が閉鎖となりましたのでご覧いただけません。
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