このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
|
 |
 |
|
- 2002年6月10日、エルパソ地域事務所のOSHA監督官は、同地域の2つの通信塔で危うく発生しそうな悲劇を防いだ。OSHAはエリアス・カシージャスとジェシカ・マルチネスをTaylor
Communications社が建設中の塔の現場に派遣した。2人の労働者が、適切な墜落防止措置がとられていなかったため、80フィート(約25メートル)の高さから墜落しそうになっていた。OSHA監督官が雇用主と話し合った結果、2人の労働者は墜落防止措置がとられるまで、自主的に当作業から立ち除かされた。又同日遅く、カシージャスとマルチネスは2人の連邦機関の職員が行なう、エルパソにある高さ100フィート(約30メートル)の塔の定期サービスとメンテナンスの監督を行なうため現場に派遣された。2人の職員はそれぞれ2つのランヤードを持っていたが、それは墜落防止用のものではなかった。2人の職員は適切な墜落防止措置がとられるまで塔から降りるよう、OSHA担当官に言われた。エルパソ地域事務所副所長マリオ・ソラノは、連邦機関に対し、塔の安全に関する技術援助を行い、そして、塔のメンテナンスに対するよりよい安全プログラムを作成する手助けをした。
- 建設作業中、墜落防止設備を設けることに対して、もしも疑いを持つのであれば、ミシガン州のNational
Riggers and Erectors社の1人の幸運な建設労働者に尋ねてみてはどうか。2002年9月、ウィスコンシン州グリーンベイのランボー・フィールド改修現場で作業中、その労働者は地上6階の鉄骨梁から滑り落ちた。しかし、彼は十分な墜落防止策をほどこしていたので、重傷や死に至らなかったのである。そして彼は、救助後すぐ現場復帰したのである。2ヶ月もすぎないうちに、同じように2人目の労働者が梁から滑り落ちた。しかし彼もまた、十分な墜落防止措置を行なっていたので傷害に到らなかったのである。そして前の人と同様、その日のうちに職場に復帰したのである。OSHAはランボー・フィールドのゼネコンであるTurner
Construction社と共同戦略協定を結んでいる。それは、6フィート(約180センチ)以上の作業では100%完全な墜落防止措置を行なうというものである。この要求をしっかり守ったことによって工事の最初の年に2人の命を救ったことになったのである。
- OSHA監督官ロバート・ディキンソンはテキサス州エルパソ近くの道路脇の、傾斜がなく、支保工がない不安全な溝の中にいる労働者に、「その溝から出なさい」と命令した。エルパソ地域事務所副所長マリオ・ソラノがその日(2001年9月13日)この溝を見つけ、ディキンソンとエリアス・カシージャスを現場の監督に向かわせたのは、まさに幸運だった。労働者が溝を出た30秒後に、溝の壁が突然崩れ落ちたからだ。監督官の警告、つまり溝から出ろという命令に従ったことで、多分命にかかわったであろう重大な災害から免れたのである。
- 2001年9月11日、ニューハンプシャー州コンコード地域事務所のOSHA監督官リッチ・レビナスは、エアリフトを使用して作業していた労働者の死亡災害調査中、別の重大又は死亡災害が発生するのを未然に防いだ。エアリフトは横転し、操作していた作業者が地面に放り出されて死亡していた。牽引トラックのドライバーが、このリフトを真っ直ぐに立て直そうとしていた。それを見て、レビナスはそのようなやり方では、多分エアリフトが動いて、牽引トラックのドライバー側に当たる可能性があると判断した。レビナスは牽引トラックのドライバーがリフトを持ち上げる際には助手席側のコントローラーを使用すべきであると主張した。たとえエアリフトの搬器が牽引トラックのドライバー側に当たっても、ドライバーの命にかかわることはないであろうという理由で上記のようにレビナスは説得した。
- 2002年7月、シカゴでのビル解体現場で壊れかかった床で働いていた労働者達は、OSHAの介入に大変感謝したのである。当現場へ申告監督のためにカリュメットシティーのビンス・ブレイクモア監督官は現場を訪れ、ビルの2階を壊している間、壊れかかった床、梁、支持桁上に立っている労働者を見た。監督官は経営者にガタガタの2階から労働者を立ち除かせ、破壊方法を変えるよう命じた。経営者はブレイクモアの心配に応え、直ちにOSHA命令に従い、労働者をビルの別の区画の1階に移動させた。 まさにその翌日、そのビルの、ちょうど労働者達がいたありが突然崩壊した。
- OSHA基準に従うことで、毎日悲劇が未然に防がれている。2001年8月8日、ヒューストンで、2人の窓拭き労働者が、足場が壊れたためベーカーヒュービルの地上から高い地点でブラブラした状態でぶら下げられた。しかし彼らは適切に安全保護具を使用していたので、消防士が無事に救助するまで空中にとどまったままであった。もし、彼らがOSHAの要求する安全基準に従っていなかったならば、そして安全器具が足場とは別のところに取り付けられていなかったならば、彼らは地面に激突して、悲劇的結果となっていたであろう。
|
|
|