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国立労働・環境衛生研究所(N.I.O.E.H.)の役割と任務



役割

  1. 労働衛生(労働衛生学、労働とエルゴノミクスに関する精神生理学、職業性疾病)および環境衛生についての科学的研究。
  • 研究機関、省庁および国家レベルの科学的作業に関する研究・共同研究。
  • 衛生学的基準の確立、労働条件のアセスメントおよび監視についての種々の措置および労働・環境衛生に関する種々の検査技法の確立と適用、補償リストへの職業性疾病の追加記載などに関する研究。
  • 労働者を対象とした政策に関わる制度、ガイドラインおよび規制に関する労働・環境衛生問題研究への参加。
  1. 大学院、専門課程の教育を基本的に重視する、専門家向けの研修および研修への助成措置。
  • 国、省、市、生産単位それぞれの区分ごとに求められる労働・環境衛生の発展に関わる現実的要求に応える、労働・環境衛生の観点からの高度な専門分野についての短期研修を直接実施する。
  1. 労働・環境衛生、健康診断と疾病の特定、職業性疾病の治療と予防、労働条件の改善と環境衛生の質的向上に関する技法と規制の実施に向けて、情報、サービス、専門家との協議、検査、監視、監督、再検討、承認、専門的知識を提供する。
  1. 労働・環境衛生に取り組むネットワーク向けの活動調整、専門的、技術的問題解決に関するガイダンス。
  • 研修、教育、情報および調整を目的とする文書の編集。
  1. 科学的文献、研究、研修および設備面での交流という観点から、発展に向けた条件を創出するための国際的な共同活動を拡大する。

任務

  1. 労働衛生学の研究、労働環境改善に関する種々の解決策の調査、アセスメントおよび確立、微気候による要因、有毒ガス・化学物質、粉じん、騒音、振動、電離放射線、無線および工業用周波数の電磁界、生物学的因子といった、汚染と衛生面の危険有害要因の抑止と制御。
  1. 人体の健康全般に影響を及ぼす、土壌、水質、大気汚染などの有害となりうる因子について、都市部および農村部における環境衛生に関する研究を行い、また環境衛生条件の改善に向けた技術的な対応策と環境衛生監視の技法確立について研究を進める。
  1. ベトナムの労働者およびエルゴノミクス的な要求事項の精神生理学的側面についての研究、労働の過程における精神生理学的な変化、作業量の区分、労働能力を維持する上で必要となる作業場での精神生理学的な許容限度と必要な最適化についての提案、作業補助具、機械設備、施設などをベトナム人の生理学的な特質に合わせて改良することや、リハビリにより労働能力を回復する対応策についての勧告。
  1. 職業性・作業関連性疾病に関する研究。臨床的および準臨床的診断の方式・基準の確立、職業性疾病の予防・治療のための対応策、さらに工業化・近代化の過程で新しい産業に発生する、従来なかった職業性疾病の発見に関する研究。