このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。

NIOSHアラート(警告)

電気通信用タワーの建設および保守時の
墜落・転落による死傷の防止

(Preventing Injuries and Deaths from Falls during Construction and Maintenance
of Telecommunication Towers)

(資料出所:NIOSH発行「ALERT」 DHHS(NIOSH) 発行番号 No.2001-156 July 2001
(訳 国際安全衛生センター)

国際安全衛生センター注
このアラートは、災害を防止するために、労働者、事業者が行うべき事項を簡潔に述べた前文と、災害の背景、災害データ、安全衛生基準、事故事例、実施すべき事項などが記載された詳細文の2つがあります。ここでは、その前者の記事のみを紹介します。


警告!
電気通信用タワーの建設および保守に従事する労働者には、
死亡事故につながりかねない墜落・転落の高いリスクがあります。

労働者は、タワーの建設および保守作業中に自分の身を守るために、以下の手順に従うこと。

  • 25フィートを超えるタワーで作業する場合、100%の墜落・転落防止措置をとること。
  • 事業者が提供するすべての研修プログラムに参加すること。
  • 労働者研修プログラムで認められた安全作業慣行に従うこと。
  • OSHAが要求する個人用保護具を使用し、その適切な使用法について確実に研修を受けること。
  • 装置を毎日点検し、損害や欠陥はただちに監督者に報告すること。

事業者は、タワーの建設および保守作業中の転落・墜落によるケガや死亡のリスクを低減するために、以下の手順に従うこと。

  • OSHA遵守指令2-1.29を遵守すること。
  • 労働者の昇降に用いるホイスト装置が、無制御の降下を防止するよう設計されており、使用目的に適した定格となっていること。
  • ホイストのオペレーターが確実に適切な訓練を受けていること。
  • 25フィートを超えるタワーで作業する場合、労働者が、確実に100%の墜落・転落防止措置をとること。
  • タワーの部品および実行する業務に適した100%の墜落・転落防止システムを労働者に提供すること。
  • メーカーの仕様または公認専門技術者の指示に従ってジンポールを取付、使用するようにすること。
  • 常に3点支持を保つことを含め、適切な昇降技術について、タワー建設に携わる労働者が十分に訓練されているようにすること。
  • 労働者に対して、OSHAが義務づける個人用保護具およびその適切な使用に関する訓練を行うこと。
  • 労働者が損傷や欠陥があれば見つけられるよう、毎日確実に自分たちの使用する保護具・装置類を検査するようにすること。
  • 労働者に適切な作業位置決めシステムを提供すること。位置決めシステムのコネクタは、取り付けるタワーの部品と互換性を持つこと。
  • FACE事例報告を題材に話し合うことで、安全作業慣行に関する労働者の研修を補完すること。
  • 18歳未満の労働者による危険業務を禁じる児童労働法を認識し、これを遵守すること。