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事業者の意見:職場の化学物質を管理された状態で使用するために
The employers' view: Towards the controlled use of chemicals at work

欧州安全衛生機構発行「Magazine」6号p.9
(仮訳:国際安全衛生センター)

この記事のオリジナルは下記のサイトでご覧いただけます。
http://osha.europa.eu/publications/magazine/6/en/index_7.htm


事業者の意見:職場の化学物質を管理された状態で使用するために

最新の労働安全衛生対策はどのように産業界に影響を与えているか

 化学物質が人間の幸福・福祉に対して果たす役割は増大しつつあり、現代の福祉社会は化学物質なしには存在し得ない。しかし、化学物質が不適当に使われると、人間の健康や環境に重大な害を及ぼす可能性がある。

 従って、化学物質の製造、取り扱い及び使用に際しては、業務上の疾病や傷害を防ぐために、細心の注意を払わなければならない。社会は健康に対して害のある労働条件を認めないし、EUの法令と管理上の義務に従って職場の安全衛生を確保することは事業者の義務である。

 化学物質が職場のリスクファクターの一部をなしているということに異論を唱えるものはいないが、このリスクの程度は評価が難しい。データでは最近の数十年で化学物質への暴露は減少していることが示されているが、職場で危険有害な化学物質に暴露されることにより生じる健康障害が根絶されるまでには至っていない。

 供給者、事業者、労働者、労働者を代表する組織及び労働安全衛生専門家といったキープレーヤーは依然として、信頼できるリスクアセスメントを実現し、適切な保護・予防対策を決定するという究極の問題に直面している。この問題に挑戦するにあたっては、政府が目的意識のある指導を行って支援することも必要である。

(以下省略)