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NSC発行「Safety + Health」2006年1月号

産業特集

 建設業

欧州連合、建設業の騒音基準を延期


 フランス、ストラスブール(Strasbourg − 建設業で使用する騒音のもっとも激しい9種類の機械について、議員らは、新しい騒音排出基準の導入延期を欧州連合(European Union)に強いた。
1月3日付で発効する新しい業務上ばく露限界は、欧州議会で昨年10月に実施された議決の対象となった機械にのみ適用される。欧州執行委員会(Executive European Commission)は、議会に対し、「技術的に不可能」であるとして、9種類の機械への基準の適用延期を勧告した。
  新基準の適用除外とされた機器は、以下のとおり。

  • ブルドーザー(鋼鉄製無限軌道式)
  • ローダー(鋼鉄製無限軌道式)
  • 締め固めスクリード舗装仕上げ機
  • 振動プレート
  • 後部取リ付け振動ローラー
  • 振動ラマー(突き固め機)
  • 内燃エンジン駆動式リフトトラック
  • 単エンジン移動式クレーン
  • 手持ち式コンクリート・ブレーカーおよび内燃エンジン式ピックス

 欧州執行委員会は、2007年1月3日までに、新しい報告書を委員会の顧問団が提出すると発表した。今回の延期決定にもかかわらず、EUの25カ国は、別の労働安全法規の規定により、職場における新しい騒音レベル限界を導入した。
 職場の騒音に関するEU法規については、http://europa.eu.int/index_en.htmで詳細を閲覧できる。