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NSC発行「Safety + Health」2006年2月号

産業特集


 サービス業

NFPA、消防隊員用個人警報器の基準を改定

  メリーランド州クインシ −全米防火協会(National Fire Protection Association: NFPA)は、個人用警報安全システム(personal alert safety systems: PASS)は、高温で作動しなくなることがあるとの国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の調査結果を受けて、この基準を改定している。

 NIOSHは、PASS警報器が聞えなかった、またはほとんど聞えなかった状態で発生した、2001〜2004年の消防隊員の死亡事故4件を報告した。国立基準・技術研究所消防研究部(Fire Research Division, National Institute for Standards and Technology)によるPASS警報器の初期の検査では、音量の低下は、華氏300度の低温で始まりうること、また、すべてのPASS警報器に起こりうることが判明した。

 PASS警報器は、NFPAの 1982年個人用警報安全システム基準1998年改訂版(1982 Standard on Personal Alert Safety Systems, 1998 Edition)に準拠しているとして、認定されている。

 緊急サービス団体や緊急対応要員は、PASSの不具合や関連問題については、いかなる場合であっても、PASSに貼ってある認定マークの検定機関とNIOSHの双方に通知しなければならないと、NFPAは述べた。

 改定基準の詳細は、www.nfpa.orgを開き、「法令・基準」をクリックし、さらに「NFPAニュース」をクリックされたい。