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NSC発行「Safety + Health」2006年4月号
掲載日:2006.09.27
運輸業
NTSB、エアーブレーキに関し、運転手、整備士に警告
ワシントン― 全米運輸安全委員会(National Transportation Safety Board: NTSB)は、2月、エアーブレーキを扱う運転手や整備士の訓練を改善するよう、11項目からなる安全勧告を発表した。この勧告は、2003年、死者2名、重傷者数名を出したペンシルバニア州のトラック暴走事故について、NTSBが行った調査を受けて発せられた。
この事故は、おそらくはトラック所有者の監督不行き届きが原因で、訓練不足の運転手が、整備不良のエアーブレーキ搭載車両を、過積載で不適切に操縦したために発生した、と委員会は結論した。事故の一因は、トラック担当の整備士が、潜在していたブレーキの問題を誤診したことにあると、委員会は述べた。そのほか、自動スラック・アジャスターについて、すぐ入手できる正確な情報がなく、アジャスターを手動で調整すると生じる安全問題について、警告が不十分であったことも、一因であった。
「上記事故の運転手と同様に、エアーブレーキの訓練を受けておらず、したがって、安全運転がおぼつかない運転手が運転しているエアーブレーキ搭載車両は、50万台以上あると思う。この状況を打開せねばならないし、しかも速やかに打開せねばならない」と、NTSBのマーク・V・ローゼンカー委員長代行(Mark V. Rosener, Acting Chairman)は述べた。
委員会の報告書を閲覧するには、www.ntsb.gov/publictn/2006/HAR0601.htm(別窓)を開かれたい。 |
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