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NSC発行「Safety + Health」2006年4月号
掲載日:2006.09.26
NSC、全米初の業務外安全シンポジウムを共催
フロリダ州オーランド― 全米初の業務外安全シンポジウム(Off-the-Job Safety Symposium)で、全米安全評議会(National Safety Council: NSC)が発表した調査結果によると、2004年には、業務外で重傷を負った労働者はおよそ680万人、経済負担はほぼ2,000億ドルであった。シンポジウムは、2月15〜16日、ウォールト・ディズニー・ワールド®コンテンポラリー・リゾートで開催された。
「業務外災害の企業負担は、損失賃金、生産性の損失や医療費・障害手当の支払い、新任社員の研修を考慮すると、驚異的である」と、NSCのアラン・C・マクミラン会長兼CEO(Alan C. McMillan, president and CEO)は述べた。
疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)傘下の国立傷害予防管理センター(National Center for Injury Prevention and Control)のイリアナ・エアリアス所長(Ileana Arias, Ph.D. director)は、「企業は、人命の保護で重要な役割を担いうる。傷害予防活動を拡充したり、安全メッセージを伝達することで、業務外傷害の負担を減らすことができる」。
「医療費は、ガンや心臓疾患、精神障害、上気道上部疾患やぜん息といった健康上の問題よりも、外傷や中毒に多く費やされている」と、マクミラン氏は付け加えた。シンポジウムでは、John Deere and Co.,Intel、Johnson & JohnsonやSara Lee出身の安全衛生専門家が特別出演した。シンポジウムは、The Home Depot and Andersen Windowsが主催した。
事業者が、業務外安全活動を後援するのはなぜか。マクミラン氏は、シンポジウム開会の辞で、この質問に答えた。「地域社会への還元は、当を得た企業の要求であり、私は、ビジネスリーダーが、こうした活動を継続、拡充するのを支援、奨励します」と、同氏。氏は、従業員の死亡件数、保健衛生や傷害の費用など、事業場統計へと移った。また、シンポジウムに出席している安全衛生のリーダーらに、行動を起こすよう呼びかけた。「労働安全のリーダーとして、私たちは、労働安全衛生に対する責任を固守せねばならない。しかし、傷害関連費用のデータをみると、従業員やその家族の生活のあらゆる面で、私たちは、持てる知識や専門性を提供しようという意欲にかられるのである」と、マクミラン氏は述べた。
業務外安全のその他の情報については、www.nsc.org/offthejob/(別窓)を参照されたい。こちらでは、職場における業務外傷害の年間費用の計算式が利用できる。 |
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