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NSC発行「Safety + Health」2000年9月号
時の人
放送キャスター組合、安全基準を要請
放送キャスター、カメラマンを代表するロサンゼルスの組合は、現場でのレポーターに対する安全基準を採用するよう、ラジオ、テレビ局に強く働き掛けている。組合の基準採用要求は、TVニュース放送車から出ているマイクロ波アンテナが、34,500ボルトの動力線に触れ、TVニュースレポーターのエイドリアン アルパート氏が4度の火傷を負ったことがきっかけで、始まった。
「我々が、再発防止に努めなければ、事故の悲劇は繰り返されるだろう」と、全米放送労働者技術者連合-全米通信労働者(NABET-CWA)地域57のギナ スティネット会長は語った。「市全体で、全ての電子ニュース-収集業務のための安全基準を開発する時期が来ていると思う」。
全米テレビ・ラジオアーティスト連合も、NABET-CWA地域57の安全基準要請に加わった。労働安全衛生庁(OSHA)は、放送メディアに対する指導要綱を持っておらず、放送局毎に安全指針は異なる。
NABET-CWA地域57の勧告は、以下の点を含む。
・車両にEMF(起電力)検出器を搭載する。
・火災報道時には、取材陣、レポーターに保護服を支給する。
・非常事態に備え、救助を求めることができるよう、車両に非常ボタンを設ける。
・電子ニュース取材陣のため、安全手順のチエックリストを作成する。
・生中継の場合は、常に2名で対応する。
・警報球を使用して、車両まわりの安全を確保する。
・現場の全ての労働者に対し、火災安全コース、安全訓練を義務づける。
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