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NSC発行「Safety + Health」2000年11月号, Vol.162 No. 5

OSHAの最新情報



安全針規制に向け、両党、議会で団結

 下院労働力保護小委員会は、保健医療労働者に安全針の供給を義務づけるよう、OSHAに命じる法案を満場一致で承認した。安全針は、通常、労働者が、鋭利な先端や刃に接触するのを減じる、または排する安全管理装置が組み込まれている。

 この法案の承認は、不注意な針の取り扱いにより、時に致命的ともなる伝染病に罹病することのないよう、看護師や他の保健医療労働者を保護しようとする、両院の超党的な努力の成果のひとつである。OSHAは、この種の規定を検討していたが、採用に向けた行動を取らずじまいだった。当局は、即座にコメントしなかった。

 OSHAは、血液由来の病原体基準が規定する工学的管理のなかに、通常、安全な針を指す「より安全な医療器具」を含めるよう、同基準を変更せねばならない。病院その他の事業者は、注射針の危険を特定する一助として、「鋭利な先端による負傷記録」を保持せねばならない。このような連邦レベルの規制に反対していた米国病院協会は、法制化を支持した。

 病院は、安全針を義務づける州法の激増に直面していた。その背後には、サービス労働者国際労働組合(SEIU)が先導したロビー活動があった。現在、16州法が発効し、「我々の戦略が、宝石のように効いている」と、SEIUのビル・ボーウェゲン安全衛生部長は語った。