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NSC発行「Safety + Health」2000年11月号, Vol.162 No. 5

OSHAの最新情報



OSHA、業者に対し、42万3千5百ドルの罰金を科金

 OSHA(労働安全衛生庁)は、2000年3月25日、労働者1名が死亡した件で、安全違反のかどでウイスコンシン州ケノウシャにあるL.E.マイヤー社を召喚した。事故は、業者が、イリノイ州、プレーンフィールド地域の送配電塔の保全作業中に発生した。

 OSHAは、L.E.マイヤ−社では、1972年来、感電死15名を含む37名の労働者が業務上死亡していることに注目、423,500ドルの罰金を提案した。イリノイ州の現場では、34万5千ボルトの通電を停止中の鉄塔上で、保全作業現場で作業していた6班うち少なくとも3班は、電線の接地不良で、感電の危険に曝されていたと、OSHAは述べた。

 OSHAは、電気専門業者に対して、不十分な訓練、送配電塔の接地不良その他の故意による違反6件を含む、7件の召喚を発令した。

 L.E.マイヤ−社は、提案の罰金額は「余りにも厳しい」として、OSHAの召喚は、不正確な技術的見地に基づくものであると主張した。同社は、労働安全衛生再審理委員会に控訴する。「痛ましくも失われた生命に対し、深く哀悼する」と、同社のウイリアム・スキビツキ社長は語った。

 同氏は、L.E.マイヤー社は、OSHAの安全行政を支持し、当局に協力を惜しまないが、当該事故を「故意」とされることについては、「強く反対する」と述べた。

 犠牲者は、「十分安全訓練を受けており、業界基準に基づき、正しい接地手順を熟知していた」と同氏は語った。 アル カー