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NSC発行「Safety + Health」2000年11月号, Vol.162 No. 5


時の人



議会、より厳しい飲酒運転基準を承認

 議論の応酬と政治取引の末、議会は、血中アルコール濃度0.08%を限界とする、新しい連邦レベルの飲酒運転基準を承認した。この法案の下、各州は、2004年までに、この新しい血中アルコール濃度を、飲酒運転の法定基準として導入するよう求められている。
連邦レベルの飲酒運転基準は、両院協議会委員会および議会の両院が承認した運輸歳出予算法案に含まれている。同法案には、クリントン大統領が署名するとみられている。
「この法案により、愛する人を失うという試練から、毎年500家族以上を救うことができる」と、ロドニー・スレイター運輸省長官は述べた。
 1998年では、およそ1万6千件の交通事故死、すなわち計41,471件の死亡の38%は、飲酒運転によるものであった。これらの数字は、両方とも、1997年に比べ、若干、減少している。
 議会での折衷案のもと、2004年までに血中アルコール濃度0.08%を実施しない州に対しては、ハイウエイ予算の2%の損失、2007年までに実施しない場合は8%の損失を与える。2007年までに、新基準を採用した州には、損失分の予算を払い戻す。