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NSC発行「Safety + Health」2001年1月号

ニュース 

南アフリカ、週労働時間の短縮は前途多難

 南アフリカ労働省は、週労働時間を40時間に短縮するのは可能だが、それは特定の条件下の労働者のみが利することとなる、と述べた。

所得格差と貧困があるかぎり、低所得者層は、収入増のため、残業や副業を求めるという結果になりやすいからである。

これを避けるには、労働時間の短縮は、所得格差と貧困の是正、技能水準の向上、全労働者のための雇用の安定化、犯罪の減少、公共交通機関の改善を伴わねばならない。

これらの所見は、10月17日に発表された労働省の調査報告書に詳述されている。調査によれば、労働時間短縮への成功の鍵は、企業レベルでの勤務協定の変更と、使用者に対する、より革新的なアプローチの励行である。報告書は、週労働時間の短縮が国民のための雇用増に転ずるよう、政労使三者が、恒常化している残業の短縮を約束するよう呼びかけている。