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NSC発行「Safety + Health」2001年1月号

ニュース 

カナダ、ブリティッシュコロンビア州、落下防止策を強化

ブリティッシュコロンビア州労働保険委員会は、落下防止システムの利用について、態度を根本的に変えるよう、呼びかけている。同委員会によると、同州で9月、10月に課された安全衛生制裁措置の50%が、落下事故を防げなかったものであると判明した。

同委員会のダン・ネルソン建設サービス部長は、この問題は、過去のシートベルト・キャンペーンになぞらえて国民の認識を変える必要ありと言った。しかし、目標は明確でも、到達方法となると、そう明確ではない。

「関係者を動かすのが、最大の課題だ」とネルソン部長。米国と同様、屋根ふき、足場業者は、建設現場には、一日にも満たないほどの短時間しかいない。労働者は、大抵、組織化されておらず、移動労働者である場合が多い。

法の施行は、違反行為をチェックする監督官に限られている。ネルソン部長は、この夏中実施した週末の査察で、高い違反率を改善させたと評価した。

違反行為に気がつくと、監督官は、可能な落下防止策について説明する。、労働者と話す。しかし、しばしば、労働者は英語を話さず、英語を解する監督者が現場にいないこともある、とネルソン部長。場合によっては、繰り返し違反については、罰金というメッセージを送りつけるのが最善である。