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NSC発行「Safety + Health」2001年2月号

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精神的外傷には、管理職の支援が一番------英国


 英国2州の地方警察を調査した結果、警察官の大半は、事件に巻き込まれ、精神的に深く傷ついた(精神的外傷、トラウマ)場合、最も救いとなるのは、「よい、支援的な監督」であると回答している。

 グラスゴー・カレドニア大学の調査員が調べた結果、警察官らは、管理職の支援、業務の規制、前向きなものの見方、組織としての責任体制、仕事への満足に高い優先順位をつけている。脆弱な労使関係、社会的支援の欠如、職務への後ろ向きな姿勢はすべて、事件後の症状の悪化に関わっていた。

 精神的外傷後ストレス障害や関連疾病による休業には、英国警察が、精神的外傷事件後に通常実施している「重大事件ストレス・ディブリーフィング(CISD)」よりも、こうした職場要因の方が、重要な役割を担っている、と調査は結論づけている。