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NSC発行「Safety + Health」2001年3月号

ニュース

スペイン、建設安全に対し、態度を硬化

労働者1名が、就業初日に感電死した件で、スペインの裁判所は、建築業者に有罪判決を下した。

労働者は、雨天日に、ケーブルのいくつかが緩み、絶縁体が腐食したセメント・ミキサー車で作業中に死亡。裁判所は、建築業者が、このミキサー車使用の危険性に「全く関心を示さず」、20歳の労働者に保護具も与えなかったと裁決した。

判決、刑罰とも、スペインとしては異例に厳しいものと見られている。同国のメディアは、欧州連合内で最も安全性の低い建設産業の安全に対し、法的により厳しい態度で臨んだものと解釈している。スペインの建設産業では、年間およそ250名が死亡している。