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NSC発行「Safety + Health」2001年3月号
ニュース
レモン香クリーナー、屋内の空気環境を悪化させる可能性
家庭や産業で広く使われている洗浄液のあのレモンの香り。清潔で衛生的な香りだが、調査で、これらクリーナーのなかの化学物質が、人間にとって有害であることが判明した。化学物質がオゾンと反応して微粒子となり、肺に吸い込まれるのである。
米国東部の森林で、常緑樹から発散されるテルペンが、オゾンと混ざり、森林全体にもやを発生させることは、科学者も知るところである。しかし、オゾンと屋内用クリーナーとの影響については、実験されたことはほとんどない。
ラトガー大学の調査員らは、木製のコーヒー・テーブルに15秒間、レモン香ワックスを噴霧し、リモネンというテルペンの一種の放出量を測定した。次に、実験室に濃縮したリモネンを放ち、オゾンと混ぜた。30分で、粒子が形成されはじめ、屋外用のEPA(環境保護庁)限界値の3分の1に達した。このレベルで、心臓・肺疾病を悪化させると、科学者はみている。
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