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NIOSH、ホットアスファルトヒュームの影響を調査

資料出所:「Safety + Health」 2001年4月号 p.20
(訳 国際安全衛生センター)


ワシントン−米国ではホットアスファルトヒュームに曝される35万人以上の労働者が、眼や鼻、喉の炎症、呼吸器障害を起こす危険がある。慢性気管支炎やガンなどの長期健康障害の可能性もある。

これを受けてNIOSH(米国国立労働安全衛生研究所)は最近、新しい報告書を発表した。同書は作業中のアスファルト暴露による健康被害について現在の科学的データを検討しており、作業員の暴露を最小にするための対策を提言し、同分野の更なる調査の必要性を述べている。

NIOSHは次のように勧告している。作業員はアスファルトヒューム及びアスファルト・ベースの塗料への暴露を、いずれの15分間にも空気1m3当たりアスファルト5mgを上限とする暴露限界の勧告値に従って制限すること。NIOSHはまた次のように勧告している。

  • 皮膚の暴露を防ぐ。
  • 加熱アスファルトの使用時の温度を可能な限り低くする。
  • アスファルトヒューム及びアスファルト・ベース塗料エアゾールへの作業員の暴露を最小限にするための工学的制御手段を使用する。
  • 呼吸保護具を使用する。

「作業中のアスファルト暴露による健康被害」(無料、DHHS (NIOSH)出版番号2001−110)は、800−356−4674に電話で請求するか、または www.cdc.gov/niosh にアクセスして入手することができる。


*) 暴露限界−−−短時間暴露限界値(TLV-STEL)のことである。

この記事のオリジナル本は国際安全衛生センターの図書館でご覧いただけます。