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OSHA、シリカ災害の訴えを受けてゼネコンを召喚

資料出所:「Safety + Health」 2001年4月号 p.20
(訳 国際安全衛生センター)


ワシントン−OSHA(労働安全衛生庁)は、ニューヨーク州ウエストセネカのゼネコンとその下請け4社に対し、シリカ粉じん暴露に関する違反で総額176,620ドルの罰金を提示している。

プログレッシブ・ウェザープルーフィングの合弁会社であるオールステート・ディベロップメント社とその下請け4社は、ニューヨーク州立大学(バッファロー)のレンガ造りの寮の目地塗り直し作業を請け負っていた。OSHAは、労働環境が安全でないとの訴えを受けて、2000年7月3日から2001年1月2日にかけて現場での調査を行った。

その結果、足場の組み方が不適切であることが判明した。また、足場はプラスチックシートで囲われており、それが作業場のシリカ粉塵濃度を高くしていた。調査により、オールステートはOSHAの呼吸保護基準にも違反していることが判明した。違反内容には、作業員にマスクのフィットネステストをしなかったこと、マスクの使用法を訓練しなかったことも含まれており、これにより作業員はさらに多量のシリカ粉塵に曝された。

オールステート・ディベロップメントはこの召喚状に異議を唱えている。全文は www.osha.gov で見ることができる。



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