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NSC発行「Safety + Health」2001年4月号
ニュース
米・メキシコ首脳、移民労働者問題を協議
メキシコ、サンクリストバル − 先日のジョージ・W・ブッシュ大統領とメキシコのヴィセント・フォックス大統領の協議は、米国内で賃金労働に従事する何十万人ものメキシコ系不法移民の労働条件改善を促すかもしれない。
ブッシュ大統領は、就任後初の外国訪問で、2月16日、メキシコの小さな農村でフォックス大統領と会合、貿易、経済問題、カリフォルニア州のエネルギー危機、麻薬戦争、移民問題を協議した。
フォックス大統領は、米国に不法滞在・労働しているメキシコ人に対し、恩赦を与えてほしいと、ブッシュ大統領に希望を表明。また、もっと多くのメキシコ人に対し、米国で農業やその他の季節労働に従事できるよう、一時ビザを支給してほしいと要請した。
米国内でのメキシコ系不法移民労働者は、安全でない労働条件、標準以下の賃金、不当労働行為にさらされがちである。それは、国外追放を恐れて不平を述べないからだと、移民の権利団体は主張する。
ブッシュ大統領のメキシコ訪問で、即、移民協定が浮上したわけではないが、同大統領は、メキシコ人労働者のための出稼ぎ外国人労働者プログラムの創設というアイディアを支持すると述べた。
これは、共和党のフィル・グラム上院議員(テキサス州)にとっては良いニュースで、同議員は、自分が議会での発起人を務める出稼ぎ労働者法案に、ブッシュ大統領が署名するものと楽観的である。
「これを成し遂げるのに、またとない機会だと思う」と、グラム議員は、AP通信に語った。「米国内では、何百万人もの人が、不法に働いている。彼らには、法律による保護もない。これは、恐ろしい状況である」。
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