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NSC発行「Safety + Health」2001年6月号

ニュース


製造者協会、OSHAの記録保持基準に挑む


ワシントン - 全国製造者協会は、OSHAの新しい記録保持基準を提訴した。ワシントン地方裁判所に提訴されたこの訴訟は、新規則の「業務関連」の定義の拡大は、負傷が、健康状態に影響を及ぼす程度の症状、もしくは、以前からの傷病を悪化させるような症状でも、報告すべき負傷となると主張。
 同協会は、これでは、業務関連とみなされる負傷数が「人為的に増え」、「職場と全く関係のない、あるいは関係性に乏しい」事例の記録を使用者に強いると述べた。
 AFL-CIOは、4月17日、新基準を支持して訴訟に加わり、労働組合は、傷病情報を職場における問題の特定に利用すると主張。全国製造者協会は、労働者および労働者代表の「労働安全衛生の保護に向け、有意義に、また、見識をもって参加する」権利を否定しようとしていると、労組は抗議している。
 全国製造者協会は、また、新規則下の聴力損失の記録義務について、10デシベル(A)閾値移動基準の採用に疑問を投げ、この程度の聴力損失は、「医学界、州労働者災害補償システム、関連のOSHA基準のいずれも、身体障害とみなしていない」と主張している。