このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
|
 |
 |
|
NSC発行「Safety + Health」2001年6月号
ニュース
慢性疾患と労働損失の関係が判明
イリノイ州アーリントン・ハイツ − 労働・環境医学ジャーナル誌(Vol.66, No.11)に掲載された新しい調査によると、慢性疾患のなかでは、ガンが、最も休業時間の多い疾病である。調査員らは、ガンその他の慢性疾患が、就業制限や休業を含め、毎年25億日の「労働障害」日数をもたらしていると見積もった。
ハーバード医科大学のロナルド・ケスラー氏らは、25〜54才の 3,032人を調査した。慢性疾患を患うこれらの人々に、健康上の理由で働けなかった、または、労働量を減らさねばならなかった頻度について尋ねた。ガンが、労働損失日数または就業制限日数の最多を記録した。
労働損失の第2位、第3位は、パニックと不安障害であった。労働損失を伴うその他の疾患は、関節炎、潰瘍、精神障害と薬物依存であった。
職業生活への病気の影響に関する以前の調査では、就業制限日数を含めずに労働損失日数を算出していた点を指摘。これらの日数は、「使用者にとっては、隠れたコストで、非常に管理しづらい」。
とくに、ガンは、使用者にとって経費がかかると結論した。
「ガンによる労働損失の甚大さや、ガンと診断された人々の大半が、治療を受けつつ、少なくともある期間は働き続けていることにかんがみ、当該疾病の職場コスト削減対策は、優先課題である」と著者らは記す。
|
|