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NSC発行「Safety + Health」2001年7月号

ニュース


反射テープ、大型トラックの衝突を防止

 ワシントン― 全米幹線道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration : NHTSA)の新しい調査により、トレーラー・トラックに連邦規模で義務付けられている反射テープ(Reflective Tape)が、衝突事故を防止すると確認された。これは、業務上、可視性を必要とする全ての労働者にも関わる、産業全域にかかわる意味合いを含持つ結果である。
 本調査によると、反射テープで、夜間の大型トレーラーの側面、後面衝突は、29%減少した。トレーラー全車両がテープを採用すれば、年間7,800件の衝突事故を防止すると試算。年間191〜 350人の死亡と3,100〜5,000人の負傷も防止できると見込んでいる。
反射テープは、特に夜間に、トレーラーが他のドライバーに見えやすいようにする。テープがないと、トレーラーはよく見えず、他の車は、衝突を避けられない距離まで接近してしまうと、本調査は指摘する。
テープはとくに、次の場面で効果があった。
・ トレーラーに衝突した車両運転者は、15〜50歳の年齢層。
・ 激突するところであった。
・ 天気は、晴天か、または霧雨。
・ 平台型トレーラーに、テープが使用されていた。
全米幹線道路交通安全局は、1993年 11月以降に生産された大型トレーラー全車両に、反射テープか同等の反射板を取り付けるよう、義務付けている。連邦自動車運輸安全局(Federal Motor Carrier Safety Administration : FMCSA)は、6月1日付けで、大型トレーラー全車両に同種の装置を装備するよう、義務付けた。
本調査は、フロリダ州高速道路パトロールとペンシルバニア州警察が収集した、大型トレーラーが関与した衝突事故10,959件に基づいている。
本調査は、www.nhtsa.dot.gov/cars/rules/rerev/evaluate/pdf/809222.pdfで閲覧できる。