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NSC発行「Safety + Health」2001年8月号

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ブッシュ政権、核廃棄物埋蔵基準を開示


 ワシントン − ブッシュ政権は、ラスベガス市の北西900マイルのユカ山の核廃棄物埋蔵候補地に関する、最終安全衛生基準を開示した。これにより、放射性物質7万トンを埋蔵する、異論の多いプロジェクトが着工されるよう、当局は希望している。同基準は、1982年に始まったプロセスの最終段階の一つとなる。
 同基準は、どれほど厳密か? 同基準は、全線源から年間15ミリレム未満の線量限界を容認している。これは、レンガ造りの家に居住して被爆する量の約2倍である。
クリントン政権時代にEPA(環境保護局)が提案した厳しい基準を承認することで、ブッシュ政権は、環境問題批評家やネバダ州内の批判者を鎮静したいと望んでいる。
 ブッシュ大統領は、年末までに、本プロジェクト着工計画を進めようとしているが、上院のトム・ダッシュル多数党院内総務(民主党、サウス・ダコタ州)は、ユカ山プロジェクトは、上院で民主党が優勢な限り、「死に体」であると語った。実際、プロジェクトの廃止は難しいが、ダッシュル議員には、ネバダ州選出上院議員であるハリー・M・リード院内幹事という強力な盟友がいる。両議員は共に、予算を絞って、プロジェクトをさらに遅延させるだろう。