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NSC発行「Safety + Health」2001年8月号
ニュース
ニューヨーク州、運転中の携帯電話の使用を禁止
ニューヨーク州オルバニー市 − ニューヨーク州は、自動車運転中の携帯電話の使用を禁ずる初の州となった。使用禁止法案は、1996年、ニューヨーク州フェリックス・オーティス下院議員が初めて提案した。
同法案によれば、運転中に電話機を握っているところを捕まると、2001年12月1日以降は、罰金を最高額100ドルまでの範囲で課される。同法案の抜け穴は、緊急時の使用などがある。ドライバーが電話機を持たずに通話できる装置を購入したと証明すれば、2002年3月1日までの間、初犯者は罰金が免除される。コネチカット州ハンデン市にある、クイニイピアック大学世論調査研究所が実施した世論調査によると、87%のニューヨーク州民は、この禁止に賛成した。
マサチューセッツ、カリフォルニア、アリゾナ三州は、運転中の携帯電話の使用につき、小規模な制約を既に導入している。オハイオ州ブルックリン市は、運転中の手持ち式携帯電話使用を禁じた最初の都市であり、警察は、1999年 9月以降、約500件の召喚状を発した。現在までに、41州で、運転中の携帯電話使用禁止法案が浮上したが、ほとんどは、さまざまな理由により廃案となった。
一方、高速道路安全関係者は、より徹底的な法律を制定する前に、もっと調査・検討を重ねるよう、求めている。ワシントン市の全米高速道路安全州知事代表協会は、このような立法は、意図はよいが、誤った方向付けをされており、望ましい安全目標を達成できないであろうと語った。
「運転中、手持ち式に比較して、握り不要の電話機で話す場合の利点については、決定的な調査結果がでたわけではない」と、同協会のジョン・モファット会長は語った。「握り不要の電話機についても、認知的散漫が生じるので、これが解決策となり得るか、不明である」。
携帯電話の関与した自動車事故データを収集した州は、少数であるため、本問題の大きさを測るのは難しいと、同会長。
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