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NSC発行「Safety + Health」2001年8月号

OSHAの最新情報


OSHA、化学工程規則の改訂を検討


 ブッシュ政権下での労働省の法制最優先課題は、化学物質の取り扱い安全の改善に向けた規則案のほか、OSHA化学工場工程安全管理基準の改訂作業に正式に着手するよう、求めている。
 OSHAは、11月末までに、工程安全規則の改訂に向け、どのような規制措置を講ずればよいか、コメントを募る目的で、改訂案を事前通知する。規則の改訂は、ニュージャージー州ロディの爆発事故で噴出した、数多の反応性化学物質を扱っていないとする批判を契機に、この5年間、検討されてきた。
 同省のアジェンダ書によれば、化学工程に関わる空中タンク貯蔵の可燃性液体を適用対象にしようとするOSHAの意図を明確にするため、規則改訂の必要性を事前通知書に記す。当局は、基準の高度有害化学物質表には元来含まれてないが、EPA(環境保護局)の危険管理プログラム規則に含まれている化学物質の追加を検討する。
また、OSHAは、11月までに、二硫化炭素、グルタルアルデヒド、ヒドラジン、トリメリト酸無水物の4有毒化学物質への業務上の暴露規制を強化する法案を提案しようと予定。これらは、1971年のOSHA創設時に設定された、何百種類もの化学物質の暴露限界値のうち、その引き上げを予定された最初の4品目である。
また、この新アジェンダによると、テトラクロルエチレン、結晶性シリカ,六価クロムに対するエージングリミットを下げる法制作業も、11月に始まる。