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建設作業の墜落・転落事故に関する研究を裏付ける記事

資料出所:National Safety Council (NSC)発行「Safety + Health」2001年9月号 p12
(訳 国際安全衛生センター)


「高さは重要ではない」(2001年5月号p.26参照)に関して、また有益な記事が出てきた。当の記事は1994年のSafety+Healthで発表された研究と関連づけることができる(1994年9月号「建設作業における墜落・転落死亡事故の防止」p.72を参照)。米国における建設作業で発生する墜落・転落死亡事故の詳細な研究では、少なくとも同種の事故の10%が3メートル(10フィート)未満の高さからの墜落・転落により発生している(右表を参照のこと)。

私たちは墜落・転落による負傷の程度を、直感的に墜落・転落の高さに結びつけがちであるが、これはある意味では正しいと言える。事実、負傷の程度は地上に衝突する際の衝撃で伝えられるエネルギーに直接比例する。この自由落下エネルギー(m.g.H)は体重(質量:m.g.)と落下距離(H)の積に等しい。

高所からの墜落・転落を含む労災統計はこの関係性の高さを裏付けているが、しかし3メートル未満の高さからの墜落・転落も致命的となるケースがあることも見て取れる。


墜落・転落による死亡
米国建設業
1985-1993