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NSC発行「Safety + Health」2001年9月号

ニュース

新しい薬物検査でごまかしも発見

 テネシー州ノックスビル − 麻薬使用を隠そうと、通信販売製品やハーブ製品を使って薬物検査を「ごまかす」労働者は、すぐに見つかる。
 ジョンソン市のイースト・テネシー州立大学クウィレン医科大学(East Tennesee State University's Quillen School of Medicine)の研究チームは、標準的な薬物検査で麻薬を隠蔽する混和剤を特定する技術を開発した。
 新しい検査では、尿一滴を充電した管に入れる。正または負の電気を帯びた分子に分かれると、コンピュータを用いて、薬物検査の結果を陰性と偽る物質を特定する。この物質には、硝酸塩、燐酸塩、塩化物、クロム酸塩などがあり、薬物検査で、麻薬の痕跡を隠蔽する化合物に含まれている。保健社会福祉省(Department of Health and Human Sercivces)は、薬物検査所向けの新しいガイドラインを作成中で、薬物検査の手法を見直している。
 昨年、アトランタ市の旅客機パイロット協会デルタ支部は、デルタ航空が、尿サンプルを取り替えたかどうかを調べる薬物検査で落第した5人の従業員を解雇したとして、同社に対し、異議を申し立てていた。この問題で、同社は、このやり方を見合わせた。