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NSC発行「Safety + Health」2001年9月号

ニュース

鉛暴露に新NIOSH勧告

 ワシントン − NIOSH(国立労働安全衛生研究所)の新しい刊行物は、31の調査を要約、その結果を職業性鉛暴露からの労働者保護に関する勧告にまとめた。要約には、橋、造船所など、さまざまな職場設定が含まれている。
 調査は、1994〜1999年にかけて、NIOSH健康障害評価プログラムのもと、行われた。このプログラムでNIOSHは、個別の事業場の労働衛生問題を見直す目的で、労働者、労働者代表、経営者からの要請に応じた。
 この「健康障害評価:職業性鉛暴露に関する諸問題、1994〜1999年」と題した調査報告書は、個別の事例報告からの所見と勧告を掲載。また、職業性鉛障害に関する主要な調査、教本、基準の一覧表も載せている。
 31の調査結果をいくつか挙げる。
・ 鉛暴露は、換気の改善、良い労働慣行の励行といった安価な手段で減らすことができる。
・ 造船所やバッテリー製造工場といった在来の事業場ではない事業場で、鉛を有する場合、労働者は、有害な暴露の危険にさらされている可能性がある。
・ 労働者の衣服、皮膚に付着した鉛粉塵で、その家族も危険にさらされる。
 「健康障害評価:職業性鉛暴露、1994〜1999年」は、電話:800―356―4674または、www.cdc.gov/nioshで、NIOSHより入手可能。