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NSC発行「Safety + Health」2001年9月号
ニュース
国際化学物質分類計画に各国合意
ニューヨーク − 化学物質の取り扱いをめぐる安全性の向上を目指してすでに10年になるが、先進国は、化学物質の分類と表示に向けた、新しい国際協調システム(GHS)の基本内容に合意した。
GHSの作業には、国連の専門機関である国際労働機関(ILO)、危険物輸送に関する国連専門家小委員会(U.
N. Subcommittee of Experts on Transport of Dangerous Goods)、経済協力開発機構(Organization
for Economic Cooperation and Development)が参加した。
国際協調システムは、化学物質のラベル表示と安全性データシートを含む化学的要因情報を扱う。分類は、人類の身体的健康障害の危険要因、魚類、水生植物への危険要因と関連付けられている。
唯一、意見が分かれたのは、極度且つ即時の危険のある貨物や、慢性的健康障害の恐れのある貨物に用いるダイヤ型フレーム(Diamond
shaped frame)で、米航空機産業がこれに反対した。在ワシントンの航空運輸協会は、即時の危険のある貨物に表示するよう米運輸省が義務つけているダイヤ記号(Diamond
signs)については、これを引き抜くよう、貨物選別係を訓練していると説明。同協会は、選別係が、GHS記号をみて、慢性的障害の恐れがある貨物についても不必要に引き抜くのではないかと、懸念を示した。航空パイロット協会(在ワシントン)も同じ懸念を表明した。
ILO出席者は、GHS標示は、運輸標示と見た目が随分違うと指摘。7月5日の会合で、国連専門家らは、14対
3でGHS標示を支持。米国、メキシコ、スペインが反対に回った。
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