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NSC発行「Safety + Health」2001年9月号

OSHAの最新情報


下院聴聞会、OSHA規則作成を非難

 先日の下院労働力保護小委員会の聴聞会では、証人らは、OSHAの規則作成プロセスについて、多くの点を非難した。
 しかし、証人らは、多くの様々な法定義務、相反する政治勢力、政権交替による一貫性の欠如など、OSHAが、基準設定にあたり抱えている難題については認めた。ニューヨークの大規模事業者調査団体、オーガニゼーション・リソーシィズ・カウンセラーズ(Organization Resources Counselors)のフランク・ホワイト副会長は、近年、「規則作成プロセスは、煩雑、時間浪費型で、ほとんど完全に停滞の域にある」と述べた。
 OSHA指導部による選択が、当局の優先課題を変えたことも、表面上の非効率を説明しうると同氏。ホワイト副会長は、元OSHA担当労働副長官補でもあった。同氏は、新基準に向けて「環境を整えるために戦略的、前向きなことは、OSHAはほとんどしてこなかった」と述べた。
 AFL-CIO(在ワシントン)のペグ・セミナリオ労働安全衛生部長は、6年前に議会が共和党支配となった頃から、安全衛生基準に対する政界、産業界の反対勢力が勢いづき、「重要な労働者保護をずいぶんと妨げ、遅らせている」と述べた。